ロマンティック・ロシア

本日、山形美術館で開催されているロマンティック・ロシア展に行ってきました。

f:id:UN_JOUR_UN_CHIEN:20190822194604p:plain

ROMANTIC RUSSIA in Yamagata Museum of Art.



 

展示会場は1階と2階に分かれており、1階は風景画・2階は肖像画と風俗画でした。

 

1階の風景画はロシアの四季ごとに展示されていました。

年中寒そうなロシアのイメージとは異なり、油絵具で描かれた春や夏の風景画は照明の光を時折反射し、春の優しさや夏の日差しを醸し出していました。

 

風景画で印象に残っているのは、入道雲が遠くに見え、黄金色に輝いた豊作の麦畑を歩く農家の姿を描いたイワン・シーシキンの「正午、モスクワ郊外」でした。

著作権の関係で画像を載せれないので、検索のリンクを貼っておきます。
おそらくすぐに目的のものが見つかると思います!!

Ivan Ivanovich Shishkin, Noon. In Moscow Surroundings - Google 検索

 

 

 

2階の肖像画は男性と女性の両方が展示されており、男性の肖像画は画家自身の肖像画もあれば音楽家肖像画などもありました。女性の肖像画は今回の展示会の広告に使われている(この記事の画像にも載っている女性)イワン・クラムスコイの「忘れえぬ女[ひと]」などがありました。

 

「忘れえぬ女[ひと]」は淡い背景に真っ黒の衣装をまとった女性が一段高いところから蔑むような眼を向けており、あまり気分のいいものではありませんでした。おそらく、あの顔は一生忘れないような気がします...

Ivan Nikolaevich Kramskoy, Unkown Lady - Google 検索

 

また、男性の肖像画ではウラジーミル・マコフスキーの「自画像」の目がとても力強く厳しいロシアで生きているんだなと感じ、かなり印象に残っています。

Vladimir Egorovich Makovsky, Self-Portrait - Google 検索

 

 

風俗画は子どもたちの世界や祝日の様子を描いたものが展示されていました。

今回の展覧会で最も印象に残ったのが、屋根裏部屋のような少し荷物があるところで、少女が窓を背に座りながら本を読んでいるアレクサンドル・キセリョフの「本に夢中」です。なぜ一番しっくりと来たのかはわかりませんが、ものすごく好きな絵の一枚になりました。

アレクサンドル・キセリョフの「本に夢中」 - Google 検索

 

 

 

 

 

このロマンティック・ロシアを通してウラジーミル・マコフスキーとアレクサンドル・キセリョフという画家の名前と名画を知ることができ、今回の展覧会はものすごく良かったと感じました。

 

 

では、また次の記事でお会いしましょう!!!