ロマンティック・ロシア
本日、山形美術館で開催されているロマンティック・ロシア展に行ってきました。
展示会場は1階と2階に分かれており、1階は風景画・2階は肖像画と風俗画でした。
1階の風景画はロシアの四季ごとに展示されていました。
年中寒そうなロシアのイメージとは異なり、油絵具で描かれた春や夏の風景画は照明の光を時折反射し、春の優しさや夏の日差しを醸し出していました。
風景画で印象に残っているのは、入道雲が遠くに見え、黄金色に輝いた豊作の麦畑を歩く農家の姿を描いたイワン・シーシキンの「正午、モスクワ郊外」でした。
著作権の関係で画像を載せれないので、検索のリンクを貼っておきます。
おそらくすぐに目的のものが見つかると思います!!
Ivan Ivanovich Shishkin, Noon. In Moscow Surroundings - Google 検索
2階の肖像画は男性と女性の両方が展示されており、男性の肖像画は画家自身の肖像画もあれば音楽家の肖像画などもありました。女性の肖像画は今回の展示会の広告に使われている(この記事の画像にも載っている女性)イワン・クラムスコイの「忘れえぬ女[ひと]」などがありました。
「忘れえぬ女[ひと]」は淡い背景に真っ黒の衣装をまとった女性が一段高いところから蔑むような眼を向けており、あまり気分のいいものではありませんでした。おそらく、あの顔は一生忘れないような気がします...
Ivan Nikolaevich Kramskoy, Unkown Lady - Google 検索
また、男性の肖像画ではウラジーミル・マコフスキーの「自画像」の目がとても力強く厳しいロシアで生きているんだなと感じ、かなり印象に残っています。
Vladimir Egorovich Makovsky, Self-Portrait - Google 検索
風俗画は子どもたちの世界や祝日の様子を描いたものが展示されていました。
今回の展覧会で最も印象に残ったのが、屋根裏部屋のような少し荷物があるところで、少女が窓を背に座りながら本を読んでいるアレクサンドル・キセリョフの「本に夢中」です。なぜ一番しっくりと来たのかはわかりませんが、ものすごく好きな絵の一枚になりました。
アレクサンドル・キセリョフの「本に夢中」 - Google 検索
このロマンティック・ロシアを通してウラジーミル・マコフスキーとアレクサンドル・キセリョフという画家の名前と名画を知ることができ、今回の展覧会はものすごく良かったと感じました。
では、また次の記事でお会いしましょう!!!
「ビッグバン宇宙論」
サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を読み、とても面白かったのと昔から宇宙が好きだったのが合わさって「ビッグバン宇宙論」を読み始めました。
この本を読んでいたのは春休みのちょうど台湾旅行の時期でした。
空港で友達を待っている間に読んでいたのがとても懐かしいです(笑)
この本は宇宙論の歴史とそれをつくった科学者達について書かれています。
この本の最もいいと思うところは、ビッグバンモデルができるまでの長い歴史をゆっくりと詳しく書いてあるところだと思います。
まず初めに古代ギリシャの数学観から入り、天動説と地動説について当時の観測事実と常識からどちらが評価されていたかについて書いてありました。
ここまで読んで導入やつかみが非常に上手いなと思いました。
このような歴史書は淡々と事実を書いているだけで、読みにくいものが多いイメージですが、この本は違いました!!
心に残った文章や面白いなと思った文章を書いていこうと思います。(自分が忘れてしまわないために笑)
- 地球上での生活には金がかかるかもしれないが、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくる。(作者不明)p.12
- 家が石で造られるように、科学は事実を用いて作られる。しかし石の集積が家ではないように、事実の集積は科学ではない。(アンリ・ポアンカレ)p.28
- テクノロジーは生(と死)をより快適にするために役立つのに対し、科学はひたすら世界を理解しようとする努力だ。科学者を駆り立てているのは、快適さや便利さではなく好奇心なのである。(サイモン・シン)p.29
- 科学者が自然を研究するのは、それが役に立つからではない。科学者が自然を研究するのは、そのなかに喜びを感じるからであり、そこに喜びを感じるのはそれが美しいからである。(アンリ・ポアンカレ)p.30
- 常識とは18歳までに身につけた偏見の寄せ集めである。(アルベルト・アインシュタイン)p.34
- 無理数πの記憶術 「How I need a drink, alcoholic of course, after the heavy lectures involving quantum mechanics.」 それぞれの単語の文字数に注目すると「3.14159265358979」である。p.85
- 聖書は天国への行き方教えるものであって、天の仕組みを教えるものではない(ガリレオ・ガリレイ)p.85
- 死は、科学が進歩する大きな要因のひとつなのだ。なぜなら死は、古くて間違った理論を捨てて、新しい正確な理論を取ることをしぶる保守的な科学者たちを片づけてくれるからだ。(サイモン・シン)p.91
- 人は五感によって周りの世界を探求し、その冒険を科学と呼ぶ。(エドウィン・パウエル・ハッブル)p.248
- 天文台に向かって車を走らせていたある天文学者が、ドップラー効果を利用して警察を丸め込もうとしたジョーク。その天文学者は信号無視をして捕まったのだが、自分は信号に向かって走っていたため、赤信号の光が青方偏移のために青く見えたのだと言い訳をした。すると警察官は、信号無視は見逃してやる代わりに、罰金を倍額にしてスピード違反のキップを切った。波長がそれほど大きくずれるためには、天文学者は時速二億キロメートルほどで車を飛ばしていたことになるからだ。p.277-278
- 理論は間違うことがある。だからこそ、高価な実験装置や巨大望遠鏡に投資することに大きな価値があるのだ。なぜなら、良い理論と悪い理論の区別をつけさせてくれるのは、実験と観測だけであるから。p.17
- あらゆる物理は、ありえないことか、当たり前かの二つに一つだ。それを理解するまではありえないことだが、いったん理解すれば当たり前になる。(アーネスト・ラザフォード)p.42
- 科学で耳にするもっとも胸躍る言葉、新発見の先触れとなるその言葉は、「ヘウレーカ!」ではなく、「へんだぞ……」だ。(アイザック・アシモフ)p.108
- 一般に、われわれは次のようなプロセスで新しい法則を探す。第一に、当てずっぽうで考えてみる。笑ってはいけない。これは一番大事なステップなのだ。次に、その法則でどういうことになるのか計算をしてみる。そして、得られた結果を経験とくらべてみる。もし経験と合わなかったら、当てずっぽうで考えたことは間違いだ。当たり前のことだが、ここに科学への鍵がある。きみの考えがどれほど美しいか、きみがどれだけ頭が良いか、きみの名前が何であるかとは関係がない。経験と合わないものは、間違っている。それだけのことだ。(リチャード・ファインマン)p.108
- ロマンチストは、自分は星くずでできているのだという考えが気にいるだろう。冷笑家は、自分は核廃棄物だと考えるほうを好むかもしれない。p.141
- 科学者とは、正しい答えを与える者ではなく、正しい問いを発する者である。(クロード・レヴィ=ストロース)p.263
ぜひ宇宙に興味がある人は読んでみてください!!
本当に読みやすく、新しいことをたくさん知れます。
「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」
サークルの後輩に勧められ、乙野四文字の「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」を読みました。
僕が愛したすべての君へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-1)
- 作者: 乙野四方字,shimano
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/06/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (8件) を見る
君を愛したひとりの僕へ (ハヤカワ文庫 JA オ 12-2)
- 作者: 乙野四方字,shimano
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/06/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (7件) を見る
今まで本屋さんで本を買うときはタイトルと表紙をみて面白そうだと思ったら、その本を買っていました。
そのため、今回読んだ「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」のような表紙の本は今まで読んだことがありませんでした。
「僕が愛したすべての君へ」の方を先に読み、序章、あるいは終章の交差点にいた女の子については謎が残っていました。交差点での約束についてはパラレルシフトした自分が入れた予定だと何となく予想していました。
その後「君を愛したひとりの僕へ」を読み、交差点での少女が栞であることがわかり謎が解けました。また、予定もパラレルシフトした自分が入れたものであっていました。(笑)
しかし、2冊読んでもIPがERROEになった理由がよくわかりませんでした...
後輩と一緒にまた今度議論しようと思います(笑)
今回後輩から勧められてこの種類の本を読みましたが、思っていたよりもずっと面白かったです。
ありがとう、後輩!!!
タイ旅行(1日目)~2018年8月~
大学2年生の夏休みにバックパックをしようと思い、東南アジアに行ってきました。
しかし、18日間の東南アジア生活を通して自分はバックパッカーとよべるほどのバックパッカーをしていないことに気が付きました。
確かにリュック1つで海外のSIMカードも持たず旅行していたのですが、旅の途中に出会った方はもっとすごかったからです。
例えばカンボジアで出会った方は、ラオスで安いバイクを買い、何日かかけてラオスからカンボジアまで旅をしていました。
話を聞いていてこれぞバックパッカーだなと思いました。
ということで、バックパッカーもどきの旅の記録をこれから書いていきたいと思います。
タイの基本情報
外務省のタイ基礎データをもとにタイの基本情報を書いていきます。
- 国名
タイ王国(Kingdom of Thailand) - 場所
日本から見て南西の方角に位置し、インドシナ半島の一部である。 - 面積
51万4000平方キロメートルであり、日本の面積の約1.4倍である。 - 人口
2015年時点では6572万人である。 - 首都
バンコク - 民族
- 言語
タイ語 - 宗教
仏教が94%であり、イスラム教が5%である。 - 略史
タイ王国の基礎は13世紀のスコータイ王朝より築かれ,その後アユタヤ王朝(14~18世紀),トンブリー王朝(1767~1782)を経て,現在のチャックリー王朝(1782~)に至る。1932年立憲革命。
バンコク
戦勝記念塔
ドンムアン空港(Don Mueang International Airport)からバスで戦勝記念塔へ向かいました。
バスの中では聞いたことのないリズムの音楽が聞こえ、海外に来た感じがとてもしました。
異国の音楽を聴きながら窓の外の景色を楽しんでいると、あっという間に到着しました。
戦勝記念塔の近くをブラブラと歩き回ったのですが、本当にすることがなくスーパーで水とパンを買いホステルのあるフアランポーン駅(Hua Lamphong)に向かいました。
ホステル
今回泊まったホステルはPop Art Hostel Bangkokというホステルです。
フアランポーン駅からは徒歩で約10分ほどで着きました。
部屋はこんな感じで少し狭いですが、日中からエアコンをつけることができ快適に過ごすことができました。
荷物を降ろし誰もいない部屋で少しゆっくりした後、ワット・ポーやワット・プラケオがあるプラナコーン区の方へ歩いて行くことにしました。
夕食
有名なワット・ポーやワット・プラケオがあるので観光客や地元の人で賑わていると思っていたのですが、夕方だったので人がほとんどいませんでした。
人がまったくいない大通りから少し細い路地に入り、歩き続けると一軒の屋台がありました。
タイ語が読めず何を食べることができるのかわからない状況でしたが、お腹がすいていたので食べることにしました。
簡単な英語とジェスチャーで注文すると出てきたのがこちら!!
見た感じから美味しそうで食べてもないのに当たりを引いたなって思いました(笑)
食べてもやっぱり当たりでした(笑)
具はパクチー、チキン、麺が入っており、スープはどんなのか忘れてしまいました...
美味しかったと表情と英語で伝え、ホステルに帰ることにしました。
ホステルに帰りヨーロッパ圏のバックパッカーの方が一階で話していましたが、英語が喋れないので挨拶だけし一人部屋に戻りました。
本当は自分も一緒にしゃべりたいのにしゃべれないこのもどかしさ...
英語がしゃべれたらいいのにな~と思いながらゴロゴロしていましたが、暇すぎてナイトマーケットに行くことにしました。
タイに行く前に友達がタラートロットファイラチャダー(Ratchada Rot Fai Night Market)がいいと言っていたのを思い出し、そこに行くことにしました。
タラートロットファイラチャダー
タラートロットファイラチャダーはタイ文化センター駅(Thailand Cultural Centre Station)のそばにあるので、歩いてファランポーン駅まで行きそこから電車で向かいました。
ホステルからナイトマーケットまで電車を使っても40分って結構遠かったんですね(笑)
移動中はそんなに長いと感じませんでしたけど…
到着!!
雨が降っていたにもかかわらず、多くの観光客で賑わっていました。
食べ物の値段は非常に高いなと感じましたが見ているだけでも楽しく、初のナイトマーケットでかなり興奮しました!
ナイトマーケットの中にはドリアン専門店もあり、店の前を通るだけでドリアンの匂い(ガス漏れの匂い)がとてもしました。
ドリアンはガスの匂いがすることを初めて知り、食べるのはかなり勇気がいるなっと思いました。
ナイトマーケットを十分楽しみ、隣にあるショッピングセンターからナイトマーケットを眺めるととてもきれいで思わず見とれてしまいました。
以上タイ1日目はこんな感じでした。
台湾旅行(4日目)~2019年2月~
台湾旅行4日目は国立故宮博物院と淡水に行ってきました。
国立故宮博物院
ホテルから国立故宮博物院へは路線バスで向かいました。
到着しました。
チケットは自動券売機で買うことができ、クレジットカードが使えたのでとてもスムーズに購入することができました。
国立故宮博物院では館内での撮影が許可されていたので、気になったものを撮影してきました。
しかし、フラッシュ撮影や三脚、自撮り棒は禁止されているので注意してください。
中国語がわからなかったのですが、おそらく科挙の試験のカンニングペーパーだと思います。
とても小さな文字でぎっしりと書かれており、カンニングはしてはいけないことなのですが受かるための本気具合がわかります。
文系出身の友達がすごく興味を示していたのがこれでした。
理系のアンジュールには聞いたことがあっても内容を知らず、これの重要性がわかりませんでした。
色々なことを知っていると博物館や美術館がより楽しめるんだと感じました。
他にもたくさんすごいものがあったのですが、今回はこれくらいにしておこうと思います。
士林駅の周辺までバスで戻り、お昼ご飯を食べることにしました。
4日目のお昼ご飯は火鍋にしました。
火鍋のだしは辛いのにしました。
本当に辛かったです。
食べていて汗が出たのは久しぶりでした。
お腹もいっぱいになったので、淡水に向かうことにしました。
淡水
士林から淡水までMRTで移動しました。
あいにく曇っていて、夕日は見れませんでした...
淡水老街でお土産を買っていると、あたりはすっかりと暗くなっていました。
暗闇の中に響く波の音が心地よかったです。
以上台湾4日目はこんな感じでした。